かつて医師を志したとき、私は「病気は治すもの」と思っていました。「治せなければ最終的には死んでしまう。だから、病気は治さなければならない」という思考です。一見、当たり前の発想であり、それなりの種類の病気に当てはまる考え方です。また、テレビや書籍、インターネットなどには「病気を治す」「がんを治す」ことに関する情報があふれ、もてはやされています。当然のことだと思います。誰だって「死にたくはない」のですから。

「治らないがん」を抱えて、それでも希望を…の画像

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