60歳代の男性。左背部に疼痛を伴う紅斑が出現し、外来を受診した。原因不明で外用薬による治療を行ったが改善しない。改めて病歴を確認したところ、2ヵ月前に狭心症と診断され、冠動脈閉塞に対して経皮的血管形成術(バルーン拡張とステント留置)を受けていた。皮膚病変はX線入射部位に一致しており、放射線皮膚障害と診断された。病変は進行性で皮膚潰瘍を形成したため、皮膚移植が行われた。患者は冠動脈の治療前に本合併症について説明を受けなかったことに不信感を持っており、医療訴訟に及ぶことも危惧される。

放射線皮膚障害の画像