初期研修医2年目のAさんは、化学療法の症例を数多く経験し、嘔吐や血球減少などの合併症への対処にも自信が出てきた。今日も、血管が細くてとりにくいと言われる40歳女性の点滴を左前腕内側から確保し、シスプラチンを投与し始めた。開始当初、滴下は良好で血管痛もなかった。ちょうどそのとき、上級医から救急外来に呼ばれたため、急きょ、救急室に向かった。2時間後、巡回していた看護師から「点滴が漏れています」とコールがあった。

点滴漏れ・血栓性静脈炎の画像