寒さによって血管が収縮する冬は、心筋梗塞や狭心症が増える。京都府立医科大学附属病院の宮本雄気氏は、「胸痛や冷汗などの典型的な症状があれば、医学生でも心筋梗塞を疑える。心電図検査でST上昇などの分かりやすい所見があれば診断も容易だ。心筋梗塞を見逃さないための本当のポイントは、非典型的な症状から疑えるかどうかだと心掛けている」と話す。

 例えば宮本氏は、「農作業の後、何か体がだるい」と訴えてきた心筋梗塞患者を経験している。福井県済生会病院の森氏によれば、雪かきの時期は心筋梗塞が増えると感じている。農作業や雪かきなど、心負荷が大きいとされる運動の有無も、問診で聞き取るべき点だ。 胃腸炎やインフルエンザが増える冬は、心筋梗塞の非典型症状を来した患者が紛れていても、見逃しやすくなるので注意が必要だ。認知症を有しながらも独居の80歳代女性宅を訪れたホームヘルパーが、「嘔吐・下痢をして倒れている」と119番通報。そのまま宮本氏の勤務する救急外来に搬送されてきた。ファーストタッチした研修医は、嘔吐や下痢といった症状から感染性胃腸炎を疑ったが、手足に冷感湿潤があると感じた宮本氏が心電図と超音波、血液検査を指

「雪かきして、だるい」も危険なサインの画像