私が初めて『夢の中へ』という曲を意識して聴いたのは、3年前。研修医になってからのことです。ある日の7時間にも及ぶ大腸癌の手術中のこと。思うようにリンパ節が見つからず、オペ室には重い空気が流れていました。手術が始まって4時間経ったころでしょうか。音楽をかけるように指示された私は、置いてあった20枚ほどのCDの束の中から、『夢の中へ』を選んだのです。

「探しものは何ですか」のフレーズで手術室の重い空気が変わったの画像