前回は電解質の良書を紹介した。今回は酸塩基平衡の良書を紹介するつもりであったが、酸塩基平衡に関連する書籍は前回までに輸液や電解質に関連して何冊か紹介している。従って、今回は酸塩基平衡も含めた血液ガス一般についての良書を3冊紹介することにする。

 血液ガスの評価方法に関して、拙著『問題解決型救急初期検査』でも取り上げた32年前の非常に古いが興味深い論文を紹介する。
Hingston DM, Irwin RS, Pratter MP, Dalen JE: A Computerized Interpretation of Arterial pH and Blood Gas Data: Do Physicians Need It? Respiratory Care 1982;27(7): 809-815.

 この論文はコンピュータによる血液ガスデータ解析が必要か否かを判断するために、University of Massachusetts Medical Schoolの内科グランドカンファレンスで、出席者にアンケートと血液ガスデータ分析の評価についてのクイズを行ったものである。出席者は、呼吸器内科と腎臓内科を専門としない3年目医学生2名、4年目医学生9名、呼吸療法士6名、内科レジデント22名(卒後3年目まで)、内科後期研修医4名(卒後4、5年目)、開業医1名、常勤医師20名の計64名であった。その結果、61%は血液ガスデ

血液ガスの良書の画像