「運転席で、口から血を吐いている。意識はある」午後のドクターヘリ要請は、交通事故現場からだった。

 通行人からの119番通報では、普通車が道路の雪にハンドルを取られ、スリップして路肩の電柱に激突。運転席は大破したという。ドクターヘリの着陸可能場所は事故現場近くに確認できない。離れた場所に着陸し、フライトドクターが消防車に乗り換えて事故現場へ向かうとなると、ひと手間増える出動になる。現場は道路上なので、ドクターカーならば確実に到達できる。

 直線距離で12〜13km。ドクターヘリとドクターカーのどちらが早く現場で治療を開始できるか。これくらいの距離だと、判断が難しいことがある。

空陸同時出動で事故現場へ
 1966年、英国製の「サンダーバード」という人形劇がNHKで放映された。21世紀には国際救助隊が組織され、絶体絶命の現場へ空陸同時で出動し活躍するという未来を描く物語だ。その後も再放送が繰り返され、放映から50年たった現在、CG技術を駆使したアニメとしてもリメイクされた。コンセプトは、同じく空陸同時出動だ。

サンダーバード作戦、発動の画像