先月紹介した『あなたを抱きしめる日まで』と同じく、若い女性の過ちが話の発端になる英国映画の傑作が、20年ばかり前に公開されている。この映画も題名がカタカナでなく日本語であり、父性社会・英国が母性社会・日本に特有とされている「母子関係の深層心理」を扱う傑作である。1996年のカンヌ映画祭で最優秀作品賞を取り、キネマ旬報のベストテンでも1位になるなど、封切当時、古風な邦題(直訳)にもかかわらず、見た人は絶賛した地味な作品。

父性社会・英国が表現する日本的心情『秘密と嘘』(1996年)の画像

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