6月の本欄では、アフリカ(コンゴ)とベルギーを主な舞台として医療を扱った感動的な傑作『尼僧物語』を紹介した。今回は北アフリカとイタリアが舞台になる「患者と看護師」の傑作『イングリッシュ・ペイシェント』(1996年)を紹介する。本作は、信念・気概・勇気を扱いながら、それを堅苦しくなく描いた『尼僧物語』とは180度異なり、“人の道に外れた”不倫を主題にしている。しかし、諸々の問題が盛り込まれているために、映画らしい魅力と面白さがある。

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