第3回の本欄(「国民的映画『男はつらいよ』に登場した医師たち」)で、山田洋次監督は超一流であると述べた。誰もが楽しめる娯楽映画『寅さん』を48本も撮り続けると同時に、ベストテン上位に顔を出す『家族』(昭和45年[1970年])、『幸福の黄色いハンカチ』(昭和52年[1977年])など、多くの名作を世に出した稀有な才能を持つからである。映画は芸術的であるより、まず娯楽でなければならない。

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