異端の生物学者池田清彦先生の『だましだまし人生を生きよう』(新潮文庫)は、1997年に『生物学者』という題で「仕事―発見シリーズ」(実業之日本社)という中学生・高校生向きの叢書の一冊として刊行された本の文庫版です。あとがきで著者ご自身が、「発行から10年以上経った今読み返してみると、よくもまあ還暦過ぎまで、事故死もせず馘首もされずに生き延びてきたものだと思う」と述懐されるほど、過激で、しかも不思議と常識家でもある変わった学者の自叙伝ともいえます。

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