ある日、テレビのワイドショーをBGM風に流していたら、救急車をタクシーがわりに使う人間が増えているというトピックスが聞こえてきました。独り暮らしで寂しいから救急車を呼んだ人、歩けなくなったと119番に電話してきたのに隊員が行くとしっかりとした足取りで歩いてきた人……。彼らには救急車の濫用を釈明する雰囲気は全くなくて、何の悪びれた様子もなく「さっさと連れてって」と要求する一方でした。「こんなときに大きな事故でも起こって本当に救急車の必要なケースが生じたら、救急車の不足や遅延で大変なことになるぞ」というのが番組のオチでした。

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