今回は大学院を卒業してナースプラクティショナー(NP)になった直後の頃について書こう。私はニューヨークの中でも治安の悪い場所にある地域診療所(community health center)に勤めることにした。職場の隣のデリカテッセンに泥棒が入ってテレホンカードなどがごっそり盗まれたこともあったし、向かいの薬局は、“余ったモルヒネ系の薬を持っていくと買い取ってくれる”といういかがわしい噂が立っていた。少々危険な一角である。

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