岩手県大船渡市の北に吉浜(よしはま)という小さな村があります。三陸沿岸のほかの地域と同様に、昔からたびたび津波の被害に遭ってきましたが、明治三陸大津波を経験した村長たちが未来のことを考え、住居を高さ20m以上の高地に移転することを強く推進したとのことです。子孫たちも祖先の教えを固く守り、平地であっても低地には決して家を建てず、水田として活用しました。そのおかげで、1933(昭和8)年の三陸大津波や、1960(昭和35)年のチリ地震津波でも被害は少なく、今年3月の東日本大震災でも1人の行方不明者を出しただけにとどまりました。

巨大津波に飲み込まれなかった医療施設の画像

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