受け持ち患者さんの数が多いと、「主人の具合どうでしょうか?」と家族から聞いてこられたときに戸惑います。ええっと、ここ最近入院した3人の患者さんの奥さんだと思うけど・・・、どの人の妻だろう・・・!ううっ、まったく顔が思い出せないっ!

 「失礼ですがどちらの家族様でしょうか?」

 と、頭を下げながら聞くのが正しい対応なのでしょうが、そんなことを言ってしまえば「昨日説明したのに、顔を忘れているなんてありえない!」と憤慨されるかもしれません。下手すりゃラ・ポールの崩壊にもつながりかねません。

 そのため、

 「そうですね・・・どういったことを心配されているのですか?」

 と無難に返して、「高熱が心配で・・・」「点滴の回数が多いのがしんどそうで・・・」といった患者さん側の情報を引き出そうとする卑怯な自分がいたりします。オッ、確か点滴の回数が多いのはあの人だッ!みたいな。

 あああ、情けない! 私も中高年になって、記憶力がとうとうここまで落ちたか!

 ずっと自分が外来で診ている患者さんなら間違えることはありませんが、新しく担当になった急性期の患者さんの場合、それぞれの

何となく見覚えのある女性からの「主人の具合どうでしょうか?」の画像

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