先月、超高齢社会の現実と司法のズレを感じる判決が出た。2007年12月、愛知県大府市で徘徊症状のある認知症の91歳男性が、JR東海の電車にはねられて死亡した。この事故を巡って、JR東海は遺族に振替輸送代などを求めた訴訟を起こす。昨年8月、一審の名古屋地裁は男性の妻(91歳)と長男(63歳)に「見守りを怠った」としてJR東海側の請求通り約720万円の支払いを命じた。この裁判の控訴審で、4月24日、名古屋高裁は妻だけの責任を認定し、約360万円の支払いを命じた。

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