アルツハイマー病に代表される痴呆(認知症)の初期症状は「もの忘れ」ではない。現在の日本において、痴呆専門と称する学者の、個々の痴呆患者の診断と治療に対する考え方、さらには、患者とその家族、介護者、およびかかりつけ医への関わり方は、世界的に見ても偏向している。認知障害の正しい認識と受容を通して、新たな社会生活を築く希望を与えるのが医療者の役割であろう。

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