創傷の評価と治療方針の決定

 治療に先立ち、まず受傷機転や経過時間を聴取し、外傷の部位、程度を観察する。また、受傷部位から神経の損傷が疑われる場合には、麻酔前に確認しておく。

 創は、熱傷や擦過傷などを除き、原則として一次的に閉鎖する。ただし人や動物による咬創、刺創、汚染が高度なものは開放創のままとする。また汚染が軽度であっても、四肢や体幹部では受傷後8時間以上、頭部顔面では12時間以上経過した創は、いったん開放創として治療した方が安全である。どうしても一次閉鎖が必要な場合は、ドレーンを留置する。開放創とした場合は、3〜4日後に感染の兆候がないことを確かめ、軽くデブリードマンしてから縫合して閉鎖する。創が小さければそのまま保存的に加療、二次閉鎖させてもよい。


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【臨床講座】動画で学ぶ 小外科の基本手技

連載の紹介

四肢や顔の小さな外傷や粉瘤、陥入爪などに対する小外科処置は、プライマリケア医にとっても欠かせないテクニックの一つ。患者に対する実際の処置を撮影したビデオを通じ、小外科の基本手技を解説します。

著者プロフィール

平林慎一(帝京大学形成外科教授)●ひらばやし しんいち氏。1976年東大卒。同年、同大形成外科入局。自治医科大形成外科講師を経て、94年より現職。日本形成外科学会専門医。

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