人気小説家であり、現役の医師でもある著者が、「幻想」をキーワードに日本の医療の現実を一般向けに解説した本。医療関係者にとっては既知の話題も少なくないが、巧みな表現と論理展開で現代医療の問題点がうまくあぶり出されており、楽しみながら一気に読める。

 「抗癌剤では癌は治らない」「論理的に効くはずのないサプリメント」「診断がつけば安心という幻想」「メタボ検診義務化の弊害」など、独特な切り口も面白い。


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医療幻想: 「思い込み」が患者を殺す (ちくま新書)
久坂部 羊
筑摩書房
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