選択的COX-2阻害薬であるセレコキシブは胃粘膜障害の頻度が低いとされ、急性期の高用量(400mg)経口投与が認められている。脊椎手術後疼痛に対する効果をNSAIDsの坐剤およびオピオイド注射と比較したところ、坐剤とほぼ同等の除痛効果が得られたことを、我汝会えにわ病院(北海道恵庭市)整形外科の安倍雄一郎氏が、11月1〜2日に開催された第21回日本腰痛学会で発表した。

 我汝会えにわ病院では脊椎手術後疼痛に対してNSAIDsの坐剤を第一選択とし、効果不十分な場合にはオピオイド注射を併用している。2012年3〜9月に脊椎手術を受けた187例(平均年齢61歳)を対象に、術後初回の鎮痛薬として、セレコキシブ400啖亳投与を試みた。飲水制限や吐き気などによりセレコキシブ経口投与が不可能であった患者に対しては、ジクロフェナク坐剤50咾泙燭魯撻鵐織哨轡15啅效蹐鰺僂い拭D団北投与前および投与30分後の疼痛をVAS(visual analog scale)で評価した。

 セレコキシブは108例(57.8%)に投与可能であった。坐剤群72例、オピオイド群23例(坐剤との併用あり)との比較において、投与前・投与後のVASは3群間に有意差はなく、疼痛の抑制効果はほぼ同等であった。また、疼痛強度の改善率はオピオイド群がやや高い傾向を示したものの、セレコキシブ群と坐剤群の間に有意差は認められなかった。

 安倍氏は「セレコキシブ高用量経口投与は、投与後30分でNSAIDsの坐剤とほぼ同等の除痛効果が得られ、脊椎手術後の鎮痛薬として有用な選択肢と考えられた。手術によっては1回の鎮痛薬投与では管理困難なこともあるため、手術の侵襲度別に前向きな検討を続けたい」と結んだ。