2型糖尿病患者において、朝食を抜くことは夜型指向性のライフスタイルと関連していたほか、朝食を抜くことと夜型指向性はともに血糖コントロール不良と有意な関連があることが示された。これらの知見は、米国Rush University Medical CenterのS. Reutrakul氏らが発表した。

 夕方から夜間に活動のピークがあり、夜遅く寝るといった夜型指向性の人は、しばしば朝食を抜きがちだ。朝食を抜くことは、肥満、インスリン抵抗性、2型糖尿病のリスク増加につながることが指摘されている。

 同氏らはこれまでに、2型糖尿病患者のうち、夜型指向性で1日に摂取するカロリーの大部分を夕食から得ている場合、血糖コントロールや睡眠の質が悪化することを報告している。今回は、朝食摂取の有無が、血糖コントロール、朝型・夜型の指向性、摂食行動に違いをもたらすかを検討した。

 対象は交代制勤務でない2型糖尿病患者194例。参加者の自己申告に基づき、平日と週末の睡眠時刻から睡眠中間時刻を算出して、朝型、夜型指向性の指標とした。HbA1cは診療記録から入手した。

 解析対象のうち、朝食摂取群が172例、朝食非摂取群が22例だった。両群の患者背景を比較すると、平均年齢は摂取群が59歳、非摂取群が49歳、HbA1cはそれぞれ7.4%、9.0%、BMIは35、40で、いずれも有意差があった。

 睡眠負債(1日に必要な睡眠時間と実際の睡眠時間との差)は摂取群が1.5時間、非摂取群が2.0時間と、両群の間に有意差はなかった(P=0.23)。睡眠中間時刻はそれぞれ3時21分、4時34分だったほか、平日の就寝時刻は22時39分、23時54分、週末の就寝時刻は23時00分、0時22分、平日の起床時刻は6時47分、7時47分、週末の起床時刻は7時21分、8時35分であり、平日の起床時刻以外は全て有意差が認められた。

 1日の平均摂取カロリーは、摂取群が1514kcalだったのに対して、非摂取群は1128kcalと有意に少なかった(P=0.002)。しかし、昼食、夕食の摂取カロリーは、両群間に有意な差はなかった。

 昼食が1日の摂取カロリーに占める割合を算出すると、摂取群の26%に対し、非摂取群は36%だった。夕食についてはそれぞれ35%、53%で、昼食、夕食ともに、非摂取群において1日摂取カロリーに占める割合が有意に高かった(それぞれP=0.024、P<0.001)。

 重回帰分析から、朝食を抜くことと朝型・夜型指向性は、HbA1c上昇と相関があることが確認された(それぞれP=0.007、P=0.005)。

 これらの結果からReutrakul氏は、「朝食を抜くことと夜型指向性には関連が認められたほか、朝食を抜くことと夜型指向性はともに血糖管理不良に関連していることが示された。2型糖尿病患者において、朝食の摂取や睡眠のタイミングを調整することが血糖コントロール改善につながるかについては、さらなる検討が必要だ」との考えを示した。