日経メディカル オンラインではこのほど、特設サイト「患者視点のリウマチ診療」を新たに開設しました。

 本サイトでは、関節リウマチ診療に携わる医師にとって知っておきたい患者さんの痛みや症状についての悩み、医師と患者のコミュニケーション、地域間格差、高額な医療費などの諸問題などについて、最新の科学的知見や地域における取り組みなど、先進事例や専門医の取り組みを紹介していきます。

 関節リウマチの初発年齢は40〜50歳台で多くが女性です。仕事や家庭で働き盛りの年代で、家族の都合や出費を優先して、高額な薬剤による治療を遠慮したり、痛みなどをがまんする傾向にあります。現在の出費と将来、万一症状がひどくなった場合の負担を秤にかける考え方を提供することが重要になりそうです。

 癌の場合と同様、医療の地域間格差の問題もあります。リウマチ専門医の数は少なく、誰もが専門医の診療を受けられるわけではありません。しかし、いくつかの地域では大学病院などが核になった「リウマチネットワーク」が誕生しています。大規模病院と開業医の診療連携だけでなく、呼吸器内科や腎臓内科など、他科の連携も含め、「医師同士の顔が見える連携」により、合併症などに迅速に対応できる体制作りが試みられています。

 患者による疾患や治療効果の評価をより重視しようという世界的な動きもあります。欧州リウマチ学会(EULAR)と米国リウマチ学会(ACR)が提案した関節リウマチの寛解基準の見直しもその1つです。新提案に対しては批判もあり、世界的に論議を呼んでいます。

 本サイトでは、こうした話題をはじめ、患者さんが本当に望んでいるリウマチ診療を提供する試みを前向きに紹介します。どうぞご期待ください。

(日経メディカル別冊編集)