生物製剤の患者負担軽減を実現したい
 当院には、関節リウマチで通院している患者さんは約2000人います。生物学的製剤を投与している人は約450人ですので、約2割を占めることになります。

 生物学的製剤を使っていない残りの患者さんの中にも、少なくとも全体の5%程度は生物学製剤を使った方が望ましいと思われる患者さんがいて、投与を勧めますが、そうした患者さんの8割は経済的な理由で使用を断念しています。

 仮に、経済的な制限なしに生物学的製剤を使ってよいということになれば、3〜4割の患者さんの治療に使ってもよいと思います。

 生物学的製剤の使用は、患者さんの経済的負担が大きいので、患者団体や学会、関連する財団などが中心になって、行政に医療費を支援する仕組みを要望する必要があるのではないでしょうか。メディアの力も大切です。

 ただし、国家財政が厳しい状況ですから、実現のためには、生物学製剤で積極的治療をすることがどれほどの経済効果を生むのかを、患者さんの協力を得ながらデータとして提示する必要があるでしょう。それを明確にできれば国を動かすことができるかもしれません。