かかりつけ医や総合病院、他科クリニックとの連携が重要

 当院には、札幌だけでなく、道内の遠方からも多くの患者さんが通院しています。これは、専門的な関節リウマチ治療を行うことができる施設が限られた地方都市に共通した状況だと思います。

 生物学的製剤による治療は効果が高い半面、感染症などのリスクもあるため、地元で患者さんを診るかかりつけ医との連携が重要です。患者さんには必ずかかりつけ医の有無を聞き、こちらから医師に直接連絡して、密な関係を築くようにしています。

 そして、何かあればすぐに連絡していただき、適切な対処法を指示したり、こちらに患者さんを送るように要請することもあります。こちらでも対処が難しい呼吸器感染症などの場合は、提携先の総合病院などに紹介します。

 関節リウマチはさまざまな疾患と関連していますし、生物学的製剤の影響は全身の免疫系に及びます。多くの診療科を有する総合病院との連携は、患者さんにとっても安心材料だと思います。総合病院だけでなく、近隣の皮膚科や循環器科、呼吸器科などのクリニックとの連携も重視しています。

 また、他科の医師の見解を聞くのは有意義です。リウマチ科医は関節リウマチや膠原病でない人の循環器疾患や糖尿病を診る機会がほとんどありませんが、循環器医なら、関節リウマチの患者さんに特徴的な循環器疾患を見つけられるかもしれません。新たな視点が加われば、関節リウマチの病態解明に役立つ可能性がありますし、治療戦略を考える際にも有用な情報になると思います。
(談)