リウマチネットワーク、次のステージの3つの柱は
 信州リウマチネットワークの活動を5年間続けてきて、ようやく県下の実情が見えてきました。また、地域でリウマチ診療に取り組む医師も、私たちのネットワークを意識してくれるようになりました。そこで、以下の3つを柱に次のステージに入ろうと思っています。

 1つは医師の育成です。地域でリウマチ患者を診ている医師の中には、多忙で学会や、私たちが地域で開催する講演会にも出席できない方が少なくありません。

 このような医師に対して最新のリウマチ医療を啓発する活動を行い、熱心にリウマチに取り組む医師を増やしたいと思います。また、リウマチ医を目指す研修医の育成にも取り組みたいと考えています。

 もう1つは医療スタッフの育成・支援です。リウマチネットワークの「RA生物学的製剤スタッフミーティング」は主な活動の1つです。

 3番目は患者さんや一般市民への啓発活動です。これまでにも年1回、5年間、市民公開講座を開催してきました。これに加え、メディアとの連携など、より充実した情報提供を考えていきます。

 RAを発症すると病気との戦いは長期に及びます。放置すれば進行して大きな障害が残る危険性がある疾患を積極的にくい止める治療を施すのがRA治療です。ある意味で、患者さんの将来を変える治療を行うわけですから、重大な責任を感じます。

 「長野県に住んでいるためにいい医療が受けられなかった」という事態が起きないように、県内のどの地域でも最善の医療が提供できるようにしたいというのが私たちの目標であり、信州リウマチネットワークの活動理念でもあります。正直に言って、ネットワークの構築や維持は相当な労力を要しますが、やりがいが継続の支えです。

(日経メディカル別冊)