医療スタッフの役割強化は地域の中でも必要です。我々は2011年から、医療スタッフを対象とした「RA生物学的製剤スタッフミーティング」を開催しています。この会への関心は高く、10数施設から約30人が参加しました。医療の標準化を進める上でも、信州リウマチネットワークとしてぜひ進めていきたいと考えています

薬剤費も治療法選択の重要な判断基準に
 最近ではRAに対し、早期から積極的な治療が行われるようになってきているため、障害者福祉制度などを利用できず、高額な自己負担が発生するケースが増えています。生物学的製剤が必要と思われる場合でも、患者さんの経済的状況によっては投与が困難なケースが生じています。

 そこで、少しでも低コストの生物学的製剤を使ったり、投与量を減らしてでも継続するといった工夫を行う場合もあります。

 その一方で、ここで治療をしなければ進行してしまうと考えられる時は、患者さんに対し、治療をしないと障害が残る可能性があるといった予測を示し、患者さんが了承すれば治療を進めます。

 また、休薬の可能性を示すことで患者さんに治療を促すこともあります。一定期間は費用がかかっても、効果が表れたあとで、半年でも1年でも休薬できれば、経済的負担は大きく減るからです。最近は、患者さんに生物学的製剤の使用を勧める際にも、休薬のエビデンスがあるかどうかを選択基準の1つにしています。