ギニアから治療に訪れていた聖職者を発端に、マリで広がったエボラ出血熱(EVD)で、新たに2人の感染者が確認された。これでマリでの感染者は8例となった。WHOが25日に発表した。

 WHOによると、今回確認されたマリで7例目の患者は、発端となった聖職者の治療に当たっていた看護師(2例目、25歳男性、11月11日死亡)のフィアンセ(23歳)だった。彼女は、11月19日に発症、翌20日にマリの首都Bamakoのエボラ治療センターに入院した。11月22日に確定例と診断された。

 新たに確認された8例目の患者は、5例目(57歳女性)と6例目(その息子)の家族で、異母兄弟に当たる27歳男性だった。11月19日に発症し、24日にエボラ治療センターに入院した。同日、エボラ感染であることが確定した。

 今回の2例は、追跡調査で把握されて医学的監視下にある事例だった。マリでは、患者との接触者の把握率は、99%に達しているという。こうした接触者の徹底した把握とモニタリングは、セネガルやナイジェリアで感染拡大の防止につながったことから、マリでも同様の効果が期待されている。

 一方、マリでの2例目以降の症例の発端となった聖職者については、現在、ギニアで接触者らの追跡調査が行われている。聖職者は死亡後、故郷の村に遺体が移され、10月28日に埋葬された。聖職者の葬儀には、数千人が出席した可能性があるとされ、しかも多くの人が伝統的な儀式として遺体に触れたと考えられている。WHOの疫学専門家らが追跡調査を行っている段階にある。


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