家禽類との接触歴が感染経路の重要なポイントとなっているが、210例のうち接触歴が確認されているのは78.6%だった(図2)。不明例の中には、調査中の事例も含んでいるが、ある一定数は家禽類との接触歴がない事例と考えられ、その感染経路の解明が待たれる。地域的に不明例が多いのは、浙江省、広東省でそれぞれ16例ずつだった。

図2 家禽類との接触歴の有無

鳥インフルエンザA(H7N9)を疑う患者の情報共有を

 中国本土で感染したとみられる事例が台湾・香港に加えて、マレーシアでも確認されたことを考えると、日本でも同様の事例が発生する可能性がある。厚生労働省は、この点を踏まえ、医療機関に対して、「38度以上の発熱と急性呼吸器症状を呈し、症状や所見、渡航歴、動物との接触歴等から鳥インフルエンザA(H7N9)を疑う患者」を診察した場合は、最寄りの保健所への情報提供を求めている。