図1 H7N9鳥インフルエンザ感染例の家禽類との接触歴の有無

 WHOが今年に入ってから発表したDisease Outbreak Newsをもとに、中国で確認されたH7N9鳥インフルエンザ感染例について感染経路の記述を調べたところ、感染源として家禽類との接触歴が疑われる症例は74.2%、家禽類との接触例の記載がない「不明」は25.8%であることが明らかになった(図1)。

 「不明」の中には感染経路について調査中の事例も含まれるが、家禽類との接触の機会がない症例も、ある一定数は存在すると考えられる。

 調査は1月6日から31日までの18回の発表内容を対象とした。この間の症例は120例に上り、男性が74例(61.7%)、女性が46例(38.3%)だった。発表時点での病状は、「重体/危篤」が103人(85.8%)、「死亡」が7人(5.8%)で、「安定/軽症」は8.3%に過ぎなかった。現状では、感染が確認された患者のほとんどが重症と捉えられる。ただし、昨年北京市で臨床症状が見られなかった感染例も1例把握されていることから、不顕性感染例の存在も無視できない。

 このほか、性別で家禽類との接触歴の有無を見たところ、女性で接触歴ありが80.4%、不明が19.6%だった。男性では、接触歴ありが70.3%、不明が29.7%で、女性より「不明」の割合が多かった(図2)。

図2 性別で家禽類との接触歴の有無