WHOは9月7日、サウジアラビアで新たに4人の新コロナウイルスMERS-CoV感染者が確認されたと発表した。これで全世界で確認された感染者は114人となった。うち54人が死亡している(図1)。

 サウジアラビアで新たに確認された患者は、41歳女性(リヤド、医療従事者)、30歳男性(リヤド、医療従事者)、79歳男性(ハフル アル バティン)、47歳男性(ハフル アル バティン)の4人。41歳女性が死亡したほか、ほかの3人は重篤だという。また、死亡した41歳女性は医療従事者であり、重篤となっている30歳男性も同じ病院に勤務していたことが分かっている。この2人の事例がヒト‐ヒト感染なのかなど詳しいことは明らかになっていない。

 8月末からこれまでに、MERS-CoV感染者の確認例が相次いでいる。WHOの発表では、8月28日にサウジアラビアで8人の感染者が確認された。うち6人はリヤドで、2人はアシルで確認されている。WHO発表時点では2人が死亡、1人が重篤、4人が入院中、1人は無症候だった。

 また8月29日には、カタールで2人の感染者が確認された。1人はサウジアラビアへの旅行歴があった59歳男性(症状は安定)で、もう1人は、旅行歴のない29歳男性だった。

 続く30日には、サウジアラビアから新たに4人が報告された。1例目はメディナ、2例目から4例目はハフル アル バティンで確認された。2例目は38歳男性で死亡している。3例目(16歳男性)と4例目(7歳女児)は、2例目の家族で、それぞれ無症候だった。

 9月に入ってからは、9月6日にチュニジアとカタールで1人ずつ確認されている。いずれも死亡した。

図1 新コロナウイルスMERS-CoV感染者の推移(WHOの発表データをもとに作成)