中国北京市衛生局は7月20、河北省で初めてとなる鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染例が確認されたと発表した。中国本土と台湾で確認された感染者は、これで134例(うち死亡43人)となった。

 患者は61歳女性で河北省廊坊市安次区に居住していた。7月10日に咳や発熱(38度)などの症状が現れ、自ら薬を服用していたものの、症状が改善しなかったため13日に廊坊市の医院を受診。14日には40度の発熱、咳、痰、悪寒などと症状が悪化したため、中国管道局廊坊総医院で診察を受け、重症肺炎と診断され対処療法を受けた。しかし症状は好転せず、18日に北京市の朝陽医院に転院した。20日には北京市により鳥インフルエンザA(H7N9)と診断された。現在、救命治療が行われているが危篤状態にあるという。

 疫学的調査によると、患者は自宅の近くにある市場で買い物をしており、その市場には生きた家禽類の売り場があったことが判明している。これまでに9人の濃厚接触者が把握されているが、異常は確認されていない。

 中国本土と台湾で確認された感染者は134例となり、うち43人が死亡している。累積致死率は7月20日時点で、32.3%となった(図1)。なお、中国CDCによるH7N9感染例の発表は5月から週1回、6月からは1カ月に1回のペースに変更されている。

図1 中国の鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染例の推移[クリックで拡大]