中国のH7N9型鳥インフルエンザは4月11日、感染者が38人、死亡は10人となった。新たに、江蘇省で2人、上海市で3人(うち死亡1人)の感染例が確認された(図1、表1)。1日当たりの感染者数は、2日連続で5人だった。

図1 中国のH7N9型鳥インフルエンザの推移

 江蘇省の患者は、31歳男性と56歳男性。31歳男性は、3月31日に発症。4月11日にH7N9型鳥インフルエンザ感染例と確認された。現在、南京市内の医療機関で治療中だが、病状は重いという。これまでに19人の濃厚接触者が把握されているが、異常は見られていない。

 56歳男性は、4月3日に発症。4月11日に感染例と確認された。蘇州市内の医療機関で治療中。病状は重いという。33人の濃厚接触者が把握されているが、これまでに異常は見られていない。

 一方、上海市の患者は74歳男性と83歳女性、68歳女性の3人。

 74歳男性は、3月31日に全身倦怠感があり、嗜眠やめまいの症状があった。4月5日に医療機関を受診。左肺上葉炎症と診断された。その後、4月9日に重症肺炎と診断された。4月10日にH7N9型鳥インフルエンザ感染例と確認された。翌11日午後に死亡した。

 83歳女性は、4月2日に発熱、咳、痰の症状があり、医療機関を受診し感染症の治療を受けた。4月7日に上海医院を受診し入院となった。現在、病状は安定しているという。4月10日に感染例と確認された。44人の濃厚接触者が把握されているが、これまでに異常は見られていない。

 68歳女性は、4月4日に発熱、全身の痛みなどの症状が現れた。4月6日に医療機関を受診したが、症状が続いていた。4月10日にH7N9型ウイルス感染陽性となり、確認例とされた。19人の濃厚接触者が把握されているが、これまでに異常は見られていない。

表1 中国での鳥インフルエンザH7N9型ウイルスのヒト感染例の推移