上海市衛生・計画生育委員会によると、4月5日、先日の発表で疑い例とされていた3例が、鳥インフルエンザH7N9型ウイルスのヒト感染例だったことが確認された。うち1人が死亡、1人が治療中、1人が回復となっている。これで上海市の感染者数は6人、死亡が4人となった。中国全体では感染者が14人、死亡が5人となった(表1)。

表1 中国での鳥インフルエンザH7N9型ウイルスのヒト感染例の推移

 今回確認された患者は、52歳女性と67歳女性、4歳男児の3人。 

 52歳女性は、3月27日に微熱が出て、3月29日に長寧区急患センターを受診。病状悪化のため4月1日に華山医院を受診、4月2日に再度受診しICUにて手当てを受けたが4月3日に死亡した。4月4日午後、鳥インフルエンザH7N9型ウイルスの感染であることが確認された。

 この症例の濃厚接触者は31人。これまでのところ、1人が発熱、鼻水、のどのかゆみなどの症状があり、4月4日18時53分に上海市公衆衛生臨床センターにて隔離治療を受けている。その他の濃厚接触者には、発熱や呼吸症状などは見られていない。

 67歳女性は、3月22日にのどの痛み、咳、悪寒を伴う発熱などがあり、3月24日に東方医院を受診した。3月25日、26日、27日と連続3日間、仁済医院にて診察を受けた。3月27日に瑞金医院救急を受診、呼吸科ICUに入って治療を受けている。現在、危篤状態にあるという。4月4日午後、鳥インフルエンザH7N9型ウイルスの感染例であることが確認された。この症例の濃厚接触者は3人。これまでに異常は見られていない。

 4歳男児は、3月31日に、39度の発熱、鼻水などの症状が現れて、4月1日に上海市第六人民医院金山分院で診察を受けた。4月3日、上海市第六人民医院金山分院で小児科の集中治療をしたところ、男児の病状は回復し、体温も36度に落ち着いているという。4月4日午後、鳥インフルエンザH7N9型ウイルスの感染例であることが確認された。この症例の濃厚接触者は18人。これまでに異常は見られていない。