米国で監視が強化されている豚インフルエンザウイルスH3N2v)のヒト感染において、この夏のアウトブレイクで初となる死亡例が確認された。米CDCが現地時間の8月31日に発表した。

 オハイオ州によると、死亡したのはオハイオ州マディソン郡で確認された61歳の女性。農業見本市で豚と直接に接触しており、また複数の基礎疾患を持った患者だったという。

 8月31日の発表によると、この1週間で、ウィスコンシン州で7例、オハイオ州で3例、ミネソタ州とペンシルベニア州で各1例の計12例の患者が確認された(表1)。確認された州は13州にとどまっており、1週間の報告例も12例と少なくなっている。

 ただし、ウィスコンシン州のように、前週の6例から7例に増えた州もあり、警戒は必要だ。感染の舞台となったと考えられる農業見本市は、秋に向けて南部の州を中心に、各地で予定されているという。このため保健衛生当局では、ハイリスクと考えられる高齢者や妊婦、幼児、あるいは免疫力が低下している人や慢性疾患を持つ人々らは農業見本市への参加を避けるべきと警告している。

表1 豚インフルエンザウイルス(H3N2v)のヒト感染例の推移(米CDCのデータから作成)