CDCが現地時間の8月17日、豚インフルエンザウイルス(H3N2v)のヒト感染例が、11州で累計237例に達したことを公表した。新たにミシガン州とウィスコンシン州で確認された。H3N2vは、A/H1N1pdm09ウイルス由来のM遺伝子を含んでいるのが特徴で、このためヒトに感染しやすくなっているとみられており、監視が強化されている。

 この1週間で、累計患者数が最も多いインディアナ州では18例が、オハイオ州では41例が、それぞれ新たに確認された。また、ミシガン州から1例、ウィスコンシン州から2例が初めて報告された。

 ペンシルベニア州とウェストバージニア州では、2012年になって初めての症例が、それぞれ4例と3例が確認された(表1)。

表1 H3N2vのヒト感染例の推移(米CDCのデータから作成)

 CDCによると、2012年7月以降の症例では、8例が入院したが、死亡例は出ていない。

 これまでの状況を総括的に見ると、インディアナ州では前週に119例が新たに確認されたが、今週は18例に減少した。しかし、オハイオ州では、8月3日に10例、10日に21例、17日に41例と増加し続けている。また、地理的に11州に拡大したほか、2012年に入ってからこれまで報告のなかったペンシルベニア州やウェストバージニア州で新たに症例が確認されるなど、依然として警戒が必要な状態が続いている。

 H3N2vのヒト感染例はまだ、米国内に限られている。しかし、感染源と考えられる豚の間でのH3N2vの蔓延がどれほどのものかは不明だ。生きた豚の取引などを考えると、米国以外への感染拡大も十分に警戒しなければならない。