H3N2vのヒト感染例拡大について注意喚起するCDC HEALTH ADVISORY

 CDCは現地時間の8月3日、豚インフルエンザウイルスA/H3N2v)のヒト感染例が8州に拡大したと発表した。2012年7月12日から8月3日までに16例の報告があり、CDCがH3N2v感染を確認した。H3N2vのヒト感染例は、2011年7月以降、29例が確認されているが、そのうち16例はこの3週間に集中している。H3N2vは、A/H1N1pdm09ウイルス由来のM遺伝子を含んでいるのが特徴で、このためヒトに感染しやすくなっているとみられている。

 2011年7月以降、H3N2vのヒト感染例が確認されたのは、ハワイ州(1例)、オハイオ州(10例)、インディアナ州(1例)、アイオワ州(3例)、メイン州(2例)、ペンシルベニア州(3例)、ユタ州(1例)、ウェストバージニア州(2例)。

 2012年7月12日以降に確認された16例は、発症前にブタとの接触が確認されている。うち15例は、各州で行われた農産物品評会において、ブタの世話あるいは展示に関わっていた。

 これらから分離されたH3N2vは、遺伝学的にはほぼ同じであったが、疫学的に関連性(疫学的リンク)があるかどうかは不明だという。

 16例の臨床症状は季節性インフルエンザの症状と一致しており、発熱、咳、咽頭炎、筋肉痛、頭痛を示していた。入院例あるいは死亡例はなかった。

 現在、公衆衛生ならびに農業当局が、ヒトあるいはブタでの調査を続行中で、さらに症例が増える可能性も指摘されている。

 H3N2vのヒト感染例は、ブタとの濃厚な接触の結果、感染したものとの説が有力。しかし、2011年に限られた例ではあるがヒト-ヒト感染も確認されていることから、今回ヒト感染が確認された州を中心に、サーベイランスの強化が図られる。