WHOは5月29日、カンボジア鳥インフルエンザH5N1ウイルスのヒト感染例が確認されたことを発表した。患者は10歳女児で、入院加療していたが死亡した。同国では21例目となり、この例も含め19人が死亡している。

 患児はKampong Speu在住。5月20日に症状が現れ、地元で初期治療を受けたが、発熱、呼吸困難となり、5月25日に入院した。26日には鳥インフルエンザH5N1ウイルス感染が確認された。病院で集中的な治療を受けていたが、5月27日に死亡した。

 感染経路としては、患児の地元では最近、家きん類の死亡例が報告されており、両親が病気のニワトリを調理していたこととの関連性が指摘されている。

 WHOが確認した感染例は604例となり、そのうち死亡は357人となった。致死率は59.1%と高水準にある。ただし、国別で見ると、致死率は30%代から100%まで幅があるのが特徴だ。

 今年に入って患者が確認されている6カ国(バングラディッシュ、カンボジア、中国、エジプト、インドネシア、ベトナム)の致死率を見ると、バングラディッシュが0%、カンボジアが90.5%、中国が66.7%、エジプトが35.9%、インドネシアが83.1%、ベトナムが49.6%と、国によって大きな差がある。

図1 WHOが確認している鳥インフルエンザH5N1のヒト感染例の推移