鳥インフルエンザH5N1ウイルスのヒト感染例が、エジプトで確認された。患者は36歳女性で発症後6日目に死亡した。WHOが4月12日に公表した。

 患者は36歳女性(Giza在住)で、4月1日に症状が現れ、同月7日に入院したが、同日に死亡した。

 感染経路としては、自宅周辺で飼っている家きん類との接触が疑われている。

 WHOが統計をとりはじめた2003年以降、エジプトでは、167例目となった。うち死亡は60人となった。WHO確認事例としては、致死率は35.9%となった(図1)。

 エジプトで気になるのは、累積致死率が上昇傾向にあることだ。2011年は確認例39例、死亡15例と年間の致死率は38.5%だった。2012年はこれまでに確認例9例、死亡5例で致死率は55.6%と高くなっている。背景としては、政治体制の変動に伴い、医療サービスの面にも何らかの影響が及んでいることが考えられる。

図1 鳥インフルエンザH5N1ウイルスのヒト感染例の推移(WHOのデータより作成)