WHOは3月12日、鳥インフルエンザウイルスH5N1のヒト感染例がインドネシアとベトナムで1例ずつ確認されたと発表した。今年に入ってから18例となり、昨年1年間の62例のすでに3割近くに達した。

 インドネシアの患者は、24歳女性(Bengkulu在住)。2月23日に発熱し、翌日には入院した。しかし、呼吸困難に陥り、症状が悪化、3月1日に死亡したという。感染経路としては、突然死した家きん類との接触が疑われている。

 インドネシアではWHOの統計では187例目となった。うち死亡例が155人となっている。致死率は83%と全体の60%を大きく上回っている。

 一方のベトナムの患者は、31歳男性(Dak Lak在住)。2月29日に症状が現れ、同日に近隣の医療施設を受診した。3月4日に入院となり、ウイルス性肺炎と診断された。3月5日に転院し、治療を続けているという。

 感染経路としては、病気の家きん類を調理し食べていたこととの関連が疑われている模様だ。なお、濃厚接触者で肺炎症状が出ている人はいないという。

 ベトナムでは、今年に入ってから4例目となった。累計では123例目。死亡は61人で致死率は50%となっている。

図1 鳥インフルエンザウイルスのヒト感染例(WHOのデータから作成)