全国の有志が参加しているMLインフルエンザ流行前線情報データベースML-flu-DB)によると、迅速診断のタイプ別でB型の増加が続き、10週には68.0%と陽性件数の7割近くに達した(図1)。患者報告数は5週連続で減少しているものの、最近はB型の増加が患者数の減少スピードを鈍らせている。患者数が減少に転じたところでも、B型の流行に留意すべきだ。

図1 タイプ別にみたインフルエンザの報告件数(週単位。MLインフルエンザ流行前線情報データベース;ML-flu-DB

 一方、国立感染症研究所のインフルエンザウイルス分離・検出速報でもB型の検出報告が目立ってきている。都道府県別インフルエンザウイルス分離・検出報告状況によると、今シーズンはこれまでに、神奈川県で65件、東京都で47件、兵庫県で44件、茨城県で41件などとなっている。報告件数に占めるB型の割合で見ると、東京都や千葉県で4割近くに上っている(図2)。このほか、群馬県や香川県、佐賀県などでもB型が目立つようになっている。

図2 都道府県別インフルエンザウイルス分離・検出報告状況(報告件数に占める割合。3月9日現在。国立感染症研究所のデータより作成)

 ML-flu-DBは、アラーム機能が最大の特徴で、全国規模でインフルエンザの異常な検出を把握し、その情報をいち早く関係者で共有できる。2000年冬季にスタートしたこのプロジェクトには、毎年、全国から300人前後の医師が参加し実績を積んでいる。新型インフルエンザが発生した2009年は、流行の動向を把握する上で貴重な情報源となった。


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