全国の有志が参加しているMLインフルエンザ流行前線情報データベースML-flu-DB)によると、患者報告数は5週をピークに4週連続で減少した。ただし、迅速診断のタイプ別で見ると、A型が減少する一方でB型の増加が続き、9週には55.9%と陽性件数の過半数を超えた(図1)。

図1 タイプ別にみたインフルエンザの報告件数(週単位。MLインフルエンザ流行前線情報データベース;ML-flu-DB

 一方、国立感染症研究所のインフルエンザウイルス分離・検出速報でもB型の検出報告が目立ってきている。都道府県別インフルエンザウイルス分離・検出報告状況によると、今シーズンはこれまでに、神奈川県で50件、茨城県で41件、東京都で40件、新潟県で28件などとなっている(図2)。

図2 都道府県別インフルエンザウイルス分離・検出報告状況(3月2日現在。国立感染症研究所のデータより作成)

 インフルエンザ定点当たり届出数をみると、患者数は全国的に減少しつつある。しかし、依然として高水準にあり、引き続き警戒が必要だ。また、B型の報告が増えてきており、患者数が減少に転じたところでも、B型の流行に留意すべきだ。

 ML-flu-DBは、アラーム機能が最大の特徴で、全国規模でインフルエンザの異常な検出を把握し、その情報をいち早く関係者で共有できる。2000年冬季にスタートしたこのプロジェクトには、毎年、全国から300人前後の医師が参加し実績を積んでいる。新型インフルエンザが発生した2009年は、流行の動向を把握する上で貴重な情報源となった。

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