WHOは2月28日、エジプトで新たに2例の鳥インフルエンザウイルスのヒト感染が確認されたと発表した。2例とも死亡しているが、いずれも症状が現れてから入院してタミフルによる治療を受けるまでに5日かかっている点が気になるところだ。

 1例目の患者は、32歳男性(Behira在住)。2月16日に発症し、同月21日に入院した。タミフルによる治療を受けたが、28日に死亡したという。

 2例目は37歳女性(Kafr Elshihk 在住)。2月18日に症状が現れ、23日に入院した。こちらもタミフルによる治療を受けたものの、26日に死亡している。

 これまでの調査では、両例とも、感染経路としては病気あるいは死亡した家きん類との接触が疑われているという。

 エジプトではWHOが統計を取り始めた2003年以降、163例(死亡57例)となった。2012年に入ってからは、中国やインドネシア、カンボジアやベトナムからも報告があり、すでに11例となった。そのうちエジプトは5例で、半数近くを占めている。

 エジプトは他国に比べて致死率が低いのが特徴の1つ。累積致死率の推移をみると、2009年に30%まで減少したが、その後は35%前後で推移している(図1)。なお、全体の累積致死率は、60%前後で推移している。

図1 鳥インフルエンザのヒト感染例と累積致死率の推移(WHOのデータより作成)