全国の有志が参加しているMLインフルエンザ流行前線情報データベースML-flu-DB)によると、患者報告数は5週をピークに減少しつつある。ただし、タイプ別で見ると、A型が減少する一方でB型の増加が続いており、今後の動向を注視する必要がある。

 ML-flu-DBへの患者報告件数は、5週に9563件とピークに達した。その後、6週、7週と連続して減少した。しかし、タイプ別で見た場合、A型は5週以降、減少し続けている一方、B型は一貫して増え続け、7週時点で1681件と陽性件数の24.4%を占めるまでになっている(図1)。

 B型には2年ごとに流行するパターンの存在が指摘されてきた。このパターンに当てはめるなら、今シーズンは、B型の流行はほとんどないことになる。ただ、2009年に発生したA/H1N1pdm09の流行により、B型のパターンが何らかの影響を受ける可能性も指摘されている。国立感染症研究所のインフルエンザウイルス分離・検出速報でもB型の検出報告が目立ってきており、注意深く見ていくべきだろう。

図1 タイプ別にみたインフルエンザの報告件数(週単位。MLインフルエンザ流行前線情報データベース;ML-flu-DB

 ML-flu-DBは、アラーム機能が最大の特徴で、全国規模でインフルエンザの異常な検出を把握し、その情報をいち早く関係者で共有できる。2000年冬季にスタートしたこのプロジェクトには、毎年、全国から300人前後の医師が参加し実績を積んでいる。新型インフルエンザが発生した2009年は、流行の動向を把握する上で貴重な情報源となった。

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