WHO、ベトナムの鳥インフルエンザウイルスのヒト感染例を公表

 ベトナムで、新たな鳥インフルエンザH5N1ウイルスのヒト感染例が確認された。同国では今年1月に、2年ぶりの感染例が報告されたばかり。WHOが2月8日に公表した。

 患者は26歳の妊婦(Soc Trang在住)。1月23日に症状が現れ、25日に入院。27日からタミフルによる治療を受けていたが28日に死亡した。検査の結果、患者はH5N1陽性だった。ただし、新生児の方は、H5N1陰性だった。

 感染経路としては、患者が病気の鶏を取り扱い、調理していたことが疑われている。地域の衛生局とホーチミン市のパスツール研究所は、疫学的調査を行い、サーベイランスを強化するなど対策に乗り出している。濃厚接触者を把握し彼らの健康状態をモニタリングしているが、これまでのところ新たな発症者は確認されていない。

 同国ではWHOが統計をとりはじめてから121例目となった。うち死亡は今回の事例も含め61件となった。

 今回の事態を受けて、在ホーチミン日本国総領事館領事部は2月3日、「ベトナム南部における鳥インフルエンザの発生(注意喚起)」を発表。今年になって確認された2例がベトナム南部地域での発生だったことから、「今後、同地域において、(感染者が)増える可能性がある」との認識を示し、ベトナム南部地域に出向く人に対し、細心の注意を払うよう求めている。

 ベトナムでは今年に入ってから、鳥の間で鳥インフルエンザ感染が3件も発生しているとの報道もあり、ヒト感染例の発生について注意深く見ていく必要がある。

■参考資料
ベトナム南部における鳥インフルエンザの発生(注意喚起)
Avian influenza – situation in Viet Nam - update