表1 兄妹と母親の経緯

 WHOは11月15日、インドネシアで新たに鳥インフルエンザウイルスのヒト感染例が確認されたと発表した。患者は、前回報告された兄妹の母親(29歳、Bangli地区在住)で、兄が死亡した10月10日に発症し、10月17日に死亡した。

 疫学調査では、患者が住む地域は家禽類とともに暮らしており、自らの家と近所において、家禽類の死亡が確認されていた。子どもたちが発症する前のことだった。

 検査の結果、鳥インフルエンザ(A/H5N1)ウイルスが検出された。インドネシアでは、WHOが統計を取り始めた2003年以降、182例となった。そのうち150人が死亡している。致死率は82%と他の国に比べて高率になっている。

 兄妹の発症日(表1)と離れていることから、兄妹から母親へのヒト‐ヒト感染を疑う向きもあるが、今回のWHOの発表では触れられていない。