国立感染研究所感染症情報センターは11月初めに、2010/2011シーズンの抗インフルエンザ薬耐性株の検出情報を更新した。それによると、A(H1N1)pdm09において、タミフルあるいはラピアクタに対する耐性株の検出率は2.0%となった。2009/2010シーズンの検出率は1.0%であり、1シーズンで倍増した。

 タミフルあるいはラピアクタに対する耐性株は、解析した3844株中78株に検出された。すべての耐性株においてH275Y変異が確認された。一方、リレンザおよびイナビルについては、それぞれ256株を解析したが、耐性株は検出されなかった。

 タミフルあるいはラピアクタに対する耐性株が検出された症例の内訳は、タミフル投与例が32例(治療投与19例、予防投与13例)、ラピアクタ治療投与例が6例、両剤の治療投与例が3例、リレンザ治療投与例が1例だった。薬剤未投与例が34例と半数近くになっているのが特徴の1つだ。なお不明は2例。

 このほかA香港型、B型でも調べているが、A香港型でタミフルあるいはラピアクタに対する耐性株が122株中1株に検出されている。