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パンデミックに挑む:トピックス

2011. 9. 30

解熱時間から判定したノイラミニダーゼ阻害薬の有効性は4剤間で大差なし

佐原加奈子=日経メディカル別冊

日本臨床内科医会インフルエンザ研究班班長の河合直樹氏

 実質的に2010/2011年シーズンから使用が始まったラニナミビルペラミビル、従来から使われているオセルタミビルザナミビルの4つのノイラミニダーゼ(NA)阻害薬について、解熱時間から判定した有効性を比較した結果、4剤間で大きな差がないことが明らかになった。これは、日本臨床内科医会インフルエンザ研究班の調査によるもので、9月18、19日に札幌市で開催された第25回日本臨床内科医学会で同研究班班長の河合直樹氏(河合医院院長、岐阜市)が発表した。
 
 同研究班は、日本臨床内科医会の会員に協力を呼び掛け、2010/2011年シーズンは16道府県から21人の研究協力を得た。集まった症例は1194例(A型898例、B型296例)。

 分析の結果、2010/2011年シーズンのインフルエンザの流行は季節性パターンを呈し、A型(亜型はH1N12009H3N2)とB型の混合流行だった。インフルエンザ迅速診断キットによる判定での発症の中央日は、A型が1月28日、B型が3月18日。PCRによりA型の亜型を調べたところ、2月上旬まではH1N1が多く、2月中旬以降はH3N2が多かった。

 年齢層ごとに亜型を調べたところ、20歳未満ではH1N12009、H3N1、Bがほぼ同じ割合だったのに対し、20歳以上ではH1N12009の割合が大きく、B型が少なかったことが明らかになった(図1)。

図1 各年齢層における亜型の内訳(2010-2011シーズン)

 また2010/2011年シーズンは、ノイラミニダーゼ阻害薬としてオセルタミビル、ザナミビルに加え、2009/2010年シーズン中に承認されたペラミビル、2010/2011年シーズンから新たに使用可能となったラニナミビルの4剤が使われている。そこで同研究班は、4剤の使用状況および有効性について検討した。


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