米CDCが9月2日付けで発表した報告書

 米インディアナ州とペンシルバニア州で、新しい種類のブタインフルエンザA/H3N2ウイルスによるヒト感染例が確認された。米CDCが9月2日に発表した。

 患者は、5歳未満の男児と女児。それぞれ8月19日と26日に、新しい種類のブタインフルエンザA/H3N2ウイルスに感染していることが確認された。2例の間で疫学的なリンクは確認されておらず、現在も調査中であるものの、患児の家族や周辺の人の間で新たな感染例は確認されていないという。

 患児から検出されたウイルスの2株は、過去2年間にヒトから分離された8種類のブタインフルエンザA/H3N2ウイルスと似ていた。ただM遺伝子は、1998年に北米のブタの間で流行していたブタインフルエンザA/H3N2ウイルスと2009年のパンデミックの際にヒトからブタに感染したと考えられる2009インフルエンザA/H1N1ウイルスの遺伝子を持っていた。

 こうした遺伝子の再構築は、ブタのインフルエンザウイルスにおいて、2009インフルエンザA/H1N1ウイルスと他のブタインフルエンザA型ウイルスとの間で起こっていることがすでに報告されているが、ヒトで確認されたのはこれが初めてと言えそうだ。

 米CDCは今回の事態を受け、最近ブタと接触のあった人でインフルエンザが疑われる患者を診察する医師は、患者の咽頭ぬぐい液を採取して州の公衆衛生機関の検査を受けて診断を確定し、抗インフルエンザ薬による治療を行うべきであると要請した。