WHOは8月9日、エジプト鳥インフルエンザウイルス(H5N1)のヒト感染例が新たに確認されたと発表した。

 患者は6歳女児(Demnhoor地区在住)。7月12日に発症し入院した。タミフルによる治療を受けて症状が回復し、7月30日には退院した。

 エジプトではWHOが統計を取り始めた2003年以降、151例目となった。うち死亡は52例。累積致死率は、2009年に30.0%と過去最低を記録したが、それ以降、2010年に33.6%と増加、2011年も8月までに34.4%と上昇している(図1)。ウイルスのヒトへの適応という面では、累積致死率が下がっていくほどに適応が進んでいくとの見方がある。今のところ累積致死率が上昇傾向にあることから、表面的には適応の進展が減速していると見てとれそうだ。

図1 鳥インフルエンザウイルスのヒト感染例(WHOのデータから作成)