4月11日のWHO発表によると、鳥インフルエンザのヒト感染例が、カンボジアで1例、エジプトで4例、バングラディッシュで1例と相次いで確認された。2003年以降の確認例は549例、うち死亡は320例となった。2011年に入ってからは33例(死亡14例)となった(図1)。

図1 鳥インフルエンザH5N1のヒト感染例(WHOのデータから)

 カンボジアで確認された患者は、11歳女児(Steung Trang地区在住)。3月22日に症状が現れ、3月29日に近隣の病院に入院した。症状が回復せず、3月31日に地域病院に転院したが、その後まもなく死亡した。

 感染経路としては、患者の住居地域で家禽の死亡例が報告されていることから、これとの関連が疑われている。WHOの統計では、カンボジアの確認例は14例目(うち死亡が12例)となった。2011年に入ってからは4例目(うち死亡4例、図1)。

 エジプトでは新たに4例の確認例が報告された。1例目は20歳女性(Behaira Governorate在住)。3月14日に発症し19日に入院した。危篤状態が続き3月28日に死亡した。

 2例目は2歳女児(Menofeya Governorate)。3月26日に症状が現れ、翌27日に入院した。まだ医学的管理下にあるものの、症状は安定しているという。

 3例目は55歳女性(Behaira Governorate在住)。3月20日に症状が現れ、22日に入院した。その後症状は回復し、4月5日に退院した。

 4例目は1歳男児(Fayoum Governorate在住)。3月20日に発症し28日に入院した。まだ治療中だが、症状は安定しているという。

 エジプトの4例はすべて、入院とともにタミフルによる治療を受けていた。

 感染経路としては、鳥インフルエンザの感染が疑われる病気あるいは死んだ家禽との接触が示唆されている。エジプトの感染例は141例(うち死亡46例)となった。2011年になってからも報告が続いており、これまでに22例(うち死亡6例)となった。

 バングラディッシュの確認例は、2歳男児(Kamalapu在住)。3月1日に症状が現れていた。9日にインフルエンザ定点サーベイランスセンターを訪れ、確認された。現在は回復している。

 この男児の感染経路としては、病気の家禽との接触が示唆されている。また、3月16日に確認された事例(16カ月女児)と同じ地域に在住しているが、この2例に直接的な接触は認められていないという。

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